第37回 建替え検討委員会議事録
1.開催日時:2023年3月4日(土) 10時〜13時
2.開催場所:集会所ホール
3.出席者:委員9名中7名。担当理事3名中3名。日建ハウジング(業務の一部委託会社。)1名。
4.議事内容
4.1 建替え中の桜台団地について、事前に相手先に出した質問と面談で聞いた事項及びその回答をまと
めた調査報告(原稿版)、及び、調査で残った不明事項の報告があった。これらは下記のとおり、
委員会で整理して公表予定。
① 調査報告(原稿版)の概要
建替え理由、建替え時の自己負担金の有無(回答は有り。)、引っ越し・仮住まい費用の補助の有無
(回答はなし、自己負担。)、建替え前と建替え後の住戸の広さの関係(50㎡から、建替え後、
40㎡~100㎡)、建替えを希望した年齢層、規制緩和を受けずに建替えた理由、等)
② 調査で残った不明事項
再入居戸数が低い理由、子育て・自然環境の保全等の社会生活上必要とされる要件をどのように
実現したか、地域との共生策等)
4.2 2月の委員会からの持越し課題について、下記の報告があった。
・「棟の過去5年間の緊急工事実績」では、排水管からの水漏れ、玄関ドアの不具合が多い。
・上記の、棟の排水管からの水漏れに関連して調査報告があった。排水管更生のための「排水管
内面を物質で覆う、排水管ライニング工事」には、2回実施可能な工法があり、各、保証10年、
寿命20年。工事期間は1日2本である。
4.3 上記4.2項の棟の雑排水管からの水漏れに関連して、過去にJSが作成した、棟の雑排水管改修計画
案の報告があった。工事期間は1日1本。同案では、実施可能回数、保証期間等は記載がなかった。
4.4 横浜市公表の「防災マップ」による、大地震が起こった場合の、団地の想定震度の報告があった。
・東京湾北部地震(都区部から千葉市周辺にかけての東京湾北部が震源:マグニチュード7.3)で
は、団地は震度5強。
・元禄型関東地震(房総半島南端沖が震源:マグニチュード8.1)では、団地は震度5強。
・南海トラフ巨大地震(マグニチュード9)では、団地の大部分は震度5弱、一部が震度5強)
(注:団地で過去に実施した耐震診断では、予備診断で合格になっている。)
4.5 地震が発生したときに、棟を支持している杭の安全性について意見があった。これについては、
事例が示されていなかったので、事例が示されてから検討することにした。
4.6 団地の再生に関して、修繕・改良を含む現状維持と建替え各案について、住戸の配置(南向きか
どうか等)、住み替え後の住戸の位置(駅からの距離等)、樹木、金銭面、建替え時の引っ越し、
行政制約等の事項について比較検討できる表の説明があり、今後、この表を充実させて行くこと
にした。
4.7 全住宅南向きの建替え案の検討を行った。
日建ハウジングに作成依頼していた、「開発行為に該当せず、現在の規制での、全住宅南向きの
建替え案」について、概要版の提出があった。これは、建替え時に横浜市に提供する「提供公園」
(横浜市の所有になる。)が不要になる、各街区の形状が変わないので段階的に整備しやすいメリッ
トがある反面、団地の地形が現状のままになるので半地下の住戸が出来る、人工的な地盤を作る必
要がある、東西向きの住戸がないことから住戸数が少なく、また、住戸の正面幅を広くすると更に
住戸数が減り、自己負担額が他の建替え案より増える等のデメリットがあるので、この案の改良案
の検討と共に、他の建替え案との比較検討を今後、行うことにした。
4.8 団地通常総会用の、本委員会関係の議案書(素案)について検討を行った。
4.9 2街区対象に実施した「団地の再生に関する説明・話し合い」で組合員から要望のあった「建替え
時の権利変換とは何かの説明」に答える説明資料と、「建替え後に、現住居の街区と同街区の住戸
に入居可能な方策」の提出があったが、議事時間の都合上、次回の委員会で検討することにした。
5.次回委員会
・4月1日(土)10時。 ・場所:集会所ホール
・議題:団地通常総会用の本委員会関係の議案書(素案)の検討、桜台団地調査報告書の検討、
建替え時の権利変換説明資料の検討等。
委員長 大角